色のひみつ その①

現在、島津薩摩切子のラインナップは紅・藍・緑・黄・金赤・島津紫 の全6色。
どの色がいいのかな~?と悩まれる方もしばしばです。
そこで、それぞれの色のひみつについてご紹介したいと思います♪

今回ご紹介するのは、紅色。
なんとも言えない、深く落ち着いた色味が特徴です。

実は、この色、銅を使って発色したもの。
銅を使った赤色は発色が大変難しく、この色味を出すのは現代の技術でも非常に困難です。

この色の発色に果敢に挑み、そして日本で初めて発色に成功したのが薩摩藩だということは、意外に鹿児島でも知られていない事実です。
江戸末期、紅色(銅赤)のガラスは非常に珍重され、身分の高い人々の間で「薩摩の紅ガラス」と呼ばれ、称賛されたといわれています。

薩摩切子の生みの親、島津斉彬もさぞかし自慢の逸品だったことでしょう。

きらきらと煌めく美しさではなく、奥深くしっとりとした美しさ…
紅色は、薩摩のこころ、和のこころを今に伝える魅力を持っています。

作品名:丸十花瓶(紅)
島津家の家紋である「丸に十の字」を正面に施した逸品。
独特の意匠と家紋のサイドに彫り込まれた霰文(あられもん)が、
往時の質実剛健な薩摩の雰囲気を伝えています。