世界文化遺産登録決定!

以前より世界文化遺産への登録勧告を受けておりました「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」は、7月5日ドイツのボンで開かれている第39回世界遺産委員会において審議され、登録されることが全会一致で決定しました。

 

鹿児島磯地区の仙巌園にある反射炉を中心とした『旧集成館』および『旧集成館機械工場(尚古集成館 本館)』もその構成資産の一つです。大名庭園としては初めてのことです。

 

これらは、幕末、欧米列強に対抗するため、薩摩藩第28代藩主島津斉彬が始めた集成館事業の遺産です。鎖国で外国人から直接技術指導を受けられない時代であったにもかかわらず、わずかな資料を頼りに、当時日本にあった様々な技術を応用することで、磯地区にアジア初の近代洋式工場群を築いたのです。

しかも、 斉彬は欧米列強に対抗するためには軍事力の増強だけでなく、国力を豊かにすることが重要だと考えました。そして、紡績、薩摩焼、薩摩切子等の製造やガス灯の実験といった社会インフラにも力を注いだのです。その考え方は「富国強兵」という言葉で後の明治政府にも受け継がれ殖産興業政策に繋がっていきました。

 

日本における産業の近代化の礎がこの鹿児島の地にあったこと、そして先人達が志と情熱を持って困難を乗り越え様々な産業を開発していったことに想いを馳せ、これからの鹿児島の子供達・若者達が その偉業に続いていくことを願うばかりです。

 

薩摩切子も集成館事業により生まれた工芸品です。

今年は期しくも島津薩摩切子復元30周年。

薩摩切子が誕生した当時の、職人たちの苦労や情熱に想いを馳せて薩摩切子を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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